求む、3分で賢くなりたい方!~ユダヤ式Why思考法~
ユダヤ式Why思考法-世界基準の考える力がつく34のトレーニング-
なぜ、ユダヤ人は世界で活躍できるのか?
アインシュタイン、マイケル・デル(DELL)、セルゲイン・ブリン(Google)、
著者紹介:石角完爾(いしずみ かんじ)
1947年京都府生まれ。
京都大学在学中に国家公務員状況試験、司法試験に合格。
同大学を首席で卒業後、経済産業省を経て弁護士に。
ハーバード大学ロースクール修士号取得、ペンシルバニア大学証券法修士課程修了。
1978年ハーバード大学法学校博士課程合格。
ニューヨーク、ウォールストリートの法律事務所シャーマン・アンド・スターリングを経て、現在、東京の千代田国際経営法律事務所所長、代表弁護士。
国際弁護士としてアメリカ、ヨーロッパを中心にM&Aのサポートで多くの実績を残す。
2007年、難関の試験を経てユダヤ教徒に改宗し、ユダヤ人となる。米国認定教育コンサルタント。スウェーデン在住。
どちらがイノベーションを起こせるか?
日本人は、「もっと使いやすく」と考える
ユダヤ人は、「本来どうあるべきか」と考える
はじめに
アインシュタイン、マイケル・デル(DELL)、セルゲイン・ブリン(Google)、
マーク・ザッカーバーグ(Facebook)、ラリー・ペイジ(Google)、
名だたる有名企業の創業者達。彼らはユダヤを先祖に持つ。なぜ世界でイノベーションを起こし続ける企業にはこれほどユダヤ人が多いのか。また、ノーベル賞受賞者の3割か4割はユダヤ人である。
そんな謎をユダヤ教徒に改宗し、ユダヤ人になった著者が明らかにしていく。
このブログでは本書の一部を皆様に紹介していきたいと思う。
Lessen 0
【日本人に足りないものはなにか】
それはありとあらゆることに質問する姿勢である。
「なぜ水は透明なのか」
子どもがこのような質問をしたら、日本人の親は何て応えるであろうか。
「おかしなことを言う子だね、水は透明なものなんだよ」と思考を停止させてないだろうか。
ユダヤ人の親なら何て言うと思う?
Lessen 1
【思考の例外やタブーを捨てる】
ありとあらゆる事象に「なぜ?」と疑問を持ってみよう。
例えば道端で子どもが
「なんで、あのお兄ちゃんはすごい太っているの?」
と言ったとしよう。そこで母親が
「やめなさい!失礼でしょう!!」
と子どもの疑問をいさめたならば、子どもはすべてのことに疑問を持つことをやめてしまうであろう。
「なぜ?」をやめた瞬間に、思考は停止している」
「やめなさい!失礼でしょう!!」と子どもを叱責した瞬間に、それ以上の議論は生まれないのである。
Lessen 2
【思考を深めるとは、一言一句を批判的に分析的に深読みするということ】
ユダヤ人はヘブライ聖書を読む。その際、「これはどういうことか?」「なぜそのように断言することができるのか」などと問いかけながら読む。このように疑問や問題意識を持つことで論点をつかむことができるようになる。
Lessen 3
【凝り固まった考えが柔軟な思考を阻む】
「ふつうはこうだよね」「そんなん無理だよ」が口癖な人はすでに思考停止状態にあるので要注意。まずは何でも「NO」といえ。なぜなら、「NO」といえば「because」をきちんと説明して相手を説得させないといけないからである。要するに、一般常識、前例、過去の成功事例、業界で長年続いてきた慣習など、あらゆることに「NO」といって考えてみよう。
Lessen 4
【流されないために自分の頭で考える】
広大な砂漠を青年が歩いている。彼の水筒には、次の町に着くまでに必要な最小限度の水しか入っていない。道中、方向を見失い砂漠をさまよう旅人に出会った。
「もう何日も水を飲んでいない。のどが渇いて死にそうだ、その水筒の水を半分分けてほしい」
と懇願する旅人に、青年は水筒の水を分けるべきか否か
この状況下でユダヤ人は、まず次のように考えるらしい。
「神はなぜ私をこの世に誕生させたのか」と…
続きは本書で!!!
Lessen 5
【「How」ではなく「Why」と問いかける】
「Why=なぜ?」と問いかけることで物事の本質や根源に迫っていくのは、ユダヤ的アプローチである。「How=どのように?」と問いかけるのが科学的アプローチである。ビジネスにおいても同じである。「人はなぜこの商品を購入するのか?」にはじまり、最終的には必然的には、「人間とは何か?」にたどり着くことができる。「人」について深く理解しなければモノは売れない。
最後に
今回はLessen 0~5までの6段階で本書を一部紹介した。私が紹介した内容でもなぜユダヤ人が世界でイノベーションを起こすことができるのかを垣間見ることができたであろう。しかし、あなた方はまだ本書の8割に出会っていないと言っても過言ではない。ぜひ一度手に取ってほしい。